日本の財政状態が危機的状態にあることはよく知られた話ですが、 その代償は将来の日本人が負担していく必要があります。
また、今後は高齢化社会の本格化に伴い、医療費、年金、介護保険 などの費用が増大することが予想されています。
税金と社会保障費の負担増は、国民の可処分所得を実質的に減らす ことは間違いなく、じわじわと国民の間でいわゆる所得格差が広が っていくのではないかと考えられます。
では、そうした格差社会の本格的な到来を目の前にして、不動産投 資を行っていくにはどういった戦略が必要でしょうか。
まず、マーケティングとしては当たり前ですが、顧客層の絞込みは 徹底する必要があると考えられます。
富裕層、中間層、低所得者層、どの層に狙いを定め、そして重要な ことはあなたがこの先、どのように情報伝達の非効率性を上手く利 用して、収益をあげることができるかをイメージすることです。
例えば一見美味しそうな富裕層ですが、彼らを対象とした事業者が 多いことや、あるいは彼らの物件あたりの居住平均年数などを考慮 するとあなたが優位に立てるかどうか?といった風に考えていくと いうことです。
同じように、中間層への賃貸物件は魅力的だが、管理コストや物件 探しでどれほど差別化を図ることができるか?といった具合です。
不動産投資に限ったことではありませんが、投資やビジネスは詰ま るところ、情報伝達の非効率性を利用して収益をあげるということ に他なりませんから、今後は格差社会を前にして、どのようなキメ 細かい戦略を立てられるかどうかが勝負の分かれ目になりそうです。
また、逆の見方に立てば、社会の構成要素が緩やかに変わっていく中 で、これまで優位性を保っていた事業者が優位性を失い、また新た に優位性を持った事業者・投資家が参入できるチャンスが広がってい るとも言えるでしょう。
いずれにしろ、リスクとリターンを上手くバランスを取りながら、 時代の変化に対応した不動産投資戦略が求められそうです。