近年、日本の証券化ビジネスはあらゆる分野で注目を集めておりまして、 キャッシュフローがあるところ、どんどん証券化が進んでいます。 分りやすい例で言えば、自動車ローンや不動産の家賃収入などがあります。
さて、それでは私たち消費者側からすれば、住宅ローン債券の証券化ビジ ネスは一体どのようなメリットがあるのでしょうか?
結論から言いますと、住宅ローンの金利を長期間で固定できること、繰上げ 返済には手数料がかからないこと、融資の際の保証料が必要ないこと、融資 の上限が大きいことなどが挙げられます。
「え?本当に?」
住宅ローンを証券化するとそんなにメリットがあるの?と感じる方もいるかも しれません。現状ではそれほど知られていませんが、証券市場が成熟すれば、 もっと身近なものになるでしょう。
なぜ、こうしたビジネスがこれまで出てこなかったかと言いますと、日本人の 多くの人が、変動金利でも住宅ローンをちゃんと返済してきましたから、金利 リスクなどを心配して民間銀行が貸し出しを渋るということがあまりなかった からです。
ところが、バブル崩壊後の不良債権などの影響もあったり、個人の所得環境の 悪化により、それまでとは状況が大きく変わってきました。
そうした中、出てきたのが証券化ビジネスでありまして、簡単に言えば、金利 リスクなどを含める様々なリスクを、投資家に背負ってもらって、住宅ローン の融資を行うとする動きです。
非常に簡単に説明しますと、これまでは住宅ローンの借り手あるいは銀行が背負 っていたリスクを、融資元である銀行などが住宅ローンの担保証券を証券市場に 流通させることにより、そのリスクを投資家に回すという仕組みです。
つまり、別の見方をすれば、大きく分けて個人と銀行しか基本的に存在しなかった 住宅ローンに、投資家という存在が増えることになったわけです。しかも、リスク を背負ってくれるという嬉しい存在です。
個人は様々なメリットが受けられる、銀行は早く融資金額を回収できる、投資家 は持分に応じて、金利を受け取ることができる。それぞれがメリットを享受できる 仕組みであり、これから大変期待されている仕組みです。
アメリカではすでに大きく知られている方法ですが、日本は市場規模がまだ小さく これからと言われています。
興味がある方は、是非住宅ローンの契約の参考にしてみてください。