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住宅ローン繰上げ返済はお得?

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住宅ローンの繰上げ返済については、後々の金利負担を軽くするというメリットは 説明しましたが、実は本質的には家計全体のうちで何よりも優先すべきものです。

例えば、ビジネスを行う企業であれば、銀行から借金したりあるいは株式を発行し たりしてお金を集め、それを元に収益をあげます。ですから、お金を借りてもそれ を上回る利益を上げられれば、それでいいわけです。

ただし、個人の場合ですと一軒家にしろマンションにしろそれ自体がお金を生むこ とはほとんどありません。つまり、住宅ローンという負債は利益をもたらさない、 家計にとって大きなリスク要因となるわけです。

では違った視点で見てみましょう。

住宅ローンを前提にした住宅取得は、日本人にはなにか特別なイメージをもたれが ちですが、一種の不動産投資という側面があります。そして、投資という観点で見 ますと、この持ち家住宅・マンションが最適な投資先であるかどうかは必ずしも分 りません。

しかし、投資を行う際に借金をしている、つまり住宅ローンを組んでいるという点 に注意が必要です。

例えば、投資には不動産の他に債券や株式、そして絵画や先物まで実に様々な選択肢 がありますが、こうした投資先に借金をしてまで投資を行うことについてどう判断さ れるでしょうか。

投資先の対象のリスクが違うと言われる方もいらっしゃると思いますが、不動産は流動 性は低いですし、そして税金などがたっぷりかけられますし、さらに2005年の耐震偽装 マンションなどのリスク要因を含めますと、その他の投資先に比べてそれほどの優位性 があるとは一般的には考えにくいものです。例えば、国が発行する国債と一個人の住宅 ・マンションのリスクはどちらが高いかは明白です。

また、仮に住宅ローンをかけずに、つまり負債を抱えずに余剰資金を他の投資先に回し て運用することで、収益を上げられる可能性も十分考えられます。さらに、投資を収益 性だけでなく安全性から考えますと、投資先の分散という重要な考え方もあります。

つまり、投資という観点でみますと住宅ローンはれっきとした集中型の不動産投資であり、 その投資を借金をして行っているということに他なりません。

ということは、住宅ローンの返済、つまり家計から負債をまず失くすことが家計にとって 最優先事項であると考えるのは自然ではないでしょうか。家計にとって、収益性と安全性、 言い方を換えますとリスクとリターンのバランスを改善することが最も大事な選択肢にな るということです。

住宅ローン繰上げ返済を優先するとお得なポイント

○集中した投資先である不動産投資への比重を減らすのに有効。

○負債を減らすことで、家計の倒産リスクを軽くする。

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